わたしがバングラデシュを離れる前日の夜。
最後のミーティング。
委託していた前団体の代表たちと、わたしたちの最後の話し合い。
最初はかなり、権利を手放すことに難色をしめしていたが、
強力なパートナーたちの説得により、この最後の日に
権利委譲の契約を結ぶことができたのです。
どんなに安堵したことか、感謝がこみ上げてきたことか。
混沌としたこの国で何が起こってもおかしくない。
現にせっかく皆様の善意で建てた学校が一度は閉校され、
でも、こうして再開できた奇跡は、
やっぱりみなさんの善意が良い方向に導いてくれたのだと思います。
みんなで草がの伸びた校庭や学校をきれいにして、
迷惑をお掛けしたこどもさんや家族の方々にお詫びとこれからのことを
説明して、安心して頂きました。
パートナーの力で ほんとうなら学校再開に1年待たないといけないところ、
なんと、10日間で再開することができました。
ビシュサイト・ケンドロからは、参考書がプレゼントされました。
そして、お母さんたちには、冬季のため、毛布をプレゼント。
間違いなく、こどもさんたちにとって、良いことがたくさん
待っていると今、わたしは胸を張ってご協力頂いている
みなさんにお話しさせて頂けます。
長い、長いお話になりました。
学校のことで、もう心配することがなくなり、
ご協力いただいていた団体の方々にも説明も終わり、
ほっと気が抜けておりました。
と、同時にわたしの中で 前の団体の代表の方への
怒りが、まだどこかふつふつとしている自分に気づいていました。
ただ、最近思うようになったのです。
彼が最初に、学校のことや孤児のために活動したいと
言わなければ、私が動かなかったであろうこと。
お金のことなどなど問題があった末でも、学校を突然閉鎖したことも
今は、すべてのことは今に繋がっていると思うようになりました。
このように困っていた私だからこそ、たくさんの人たちや
特にビシュサイトケンドロのCEOが手を差し伸べて下さったり。
そうでなければ、このような素晴らしい協力者たちを
得られることができなかったと思います。
みなさんの思いや愛の力が導いてくださっていると
感じます。
だからもう、今度こそ憎しみも恨みからも
自分を解放し、良いことを楽しみに思い描きながら
新たなスタートを切ります。
ふたたび、みなさんと一緒に
キラキラした世界を夢見て、創っていけることに
深く深く感謝です。