バングラデシュへ海外協力に行かれていた
女性と、今現在、バングラデシュでボランティア
活動をしている青年から、偶然にも同じ質問を
頂きました。
それは【マザーハウス】といわれる会社を起業されて
がんばっている女性とその会社のバッグについてでした。
「彼女はダッカに工場を作ってブランド製品を
創ることをミッションとしている」
「で、あなたはどうして自分の工場を作って
良い製品を作ろうとしないのか・・」
良い製品・・・。
自分の中では工場で作られるものと
ハンドメイド品について比べるのは
難しいです。
前にもお話しましたが、自分はハンドメイドの
物が大好きです。
それはハンドメイドだからこそできる風合いが
あるからです。
良いものとは きっとちょっと
皆のそれぞれの感じ方が違うかも。
良いもの・・というより、惹かれるもの。
心に響くもの。惹かれるもの。
この言葉がぴったりです。
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こうして人から「なぜ?」と質問されることは
とても良いことだと思っています。
なぜなら、自分の使命(ミッション)をより
深く考え、知ることの大切な作業となるからです。
わたしは、先にも言いましたが
人ができることはその人がするといいと思います。
ましてやその人のほうが上手に出来るなら
それは関わる人たちにとってそのほうがいいから。
人はそれぞれ、ミッションがあって
それには大きい・小さいもなく
派手とか目立つとかでもなくて、
自分がどうしようもなく惹かれて
気になって、だれから頼まれるでもなく
もくもくとやり続けられることが
それが使命だと感じています。
わたしは井戸も電気もない村の人たちと
共にがんばりたいのです。
(別に井戸も電気もあってもよいのですが・・(笑)
そんな村の人たちが作ったもの。
時には村で縫製できないものは
ダッカにて縫製することもあります。
だけど、村の人たちが作った
ハンドクラフトというものが基本で
それが大好きです。
福井県という田舎に生まれ育ち、
田舎で暮らせる事の幸せを思う自分がいます。
田舎なので、大手の企業などは少なくて
中小企業や昔ながらの職人さんが多くいる県です。
モノづくり産業が多いので、不況のときなど、特に
厳しくもなります。
バングラデシュの辺境の村と福井の田舎とでは
全然違いますが、生まれた村で生きられることの
幸せは知っています。
そして・・思います。
「田舎でもがんばろう!!」 と。
仕事も何もないバングラデシュの辺境の村の人たちが
ダッカに出て、仕事にありつけず・・でも帰れず・・。
村にはゆったりとした時間があるけど
ダッカの中心には混沌とした喧騒の中。
私は村で出稼ぎに帰ってきた男の人たちと会った時
そのうれしそうな顔を見ながら
「ああ、この人たちも家族の為に都会で
がんばっているのだろうな・・」と
しみじみ感じます。
村に仕事があったらなら
きっと家族とともに質素でも
ゆったりとした暮らしを送れるのでしょう。
もとにもどりますが、使命(ミッション)について。
わたしはハンドメイドが大好きで
編み物学校(夜間)に通い、セーターのルーツの
イギリスやヨーロッパを旅したり・・・
とにかく、好きなものにはとことんでした。
そんなわたしは何十年か前にインドの子どもの
里親となり・・
またその何年後かに日本において福祉の仕事に
転職し、
そしてインドのマザーテレサの家に行き。
すべてが今のわたしがあることに繋がっています。
それが
「Ajeeがあること」に繋がっています。
きっと、みなさんにもそんな何かが
思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
わたしは一人一人がそんな使命(ミッション)が
あるような気がします。
使命(ミッション)が大げさならば
生きていくのに与えられた
とても楽しい豊かなキャンバス。
楽しいって 喜怒哀楽すべてあっての
楽しいですが・・。
ああ、信じられないくらい長くなりました。
もしも、ここまでお付き合い下さっていたら
読んで下さって、ありがとうございます。
4年以上前に手織りラグの村ロングプールに
訪れた時に、おしゃれして、
カメラの前に立った 少女。
昨年、その村にいったときに
たくさん増えた職人さんのお写真を
お一人ずつ、撮らせて頂いたときのこと。
日本に帰って見てみると・・・
あの時の少女らしき女性が。
時の流れと 繋がりの不思議さを感じました。
この続きは また、今度。
思い立ちましたら・・・。
すべてのことに感謝をこめて。